活性

12月3日、10時から行われた早明戦試合前練習。大一番で公式戦初スタメン出場を果たすのが3年生FL永嶋仁選手。最終調整を終えて、汗を拭います。

「初スタメンが明治で国立という事で緊張というよりはワクワクしています。あそこに自分が立てるんだと。」

木曜日に全部員の前でメンバー入りを告げられると周囲から祝福の嵐。中でも一番喜んでくれたと名前をあげたのが石川紘基S&Cコーチ、そのサポートに感謝の思いを口にします。

「初めてアカクロジャージを来た時も一番喜んで下さった。毎日の練習後のウエイトトレーニングも付き合ってくれて、今も続いています。僕がなかなかチームが上がれない時もサポートして下さった方、石川さんの為にも…という思いがあります。」

名門・東福岡から4歳上の兄・一光選手(20年度丸尾組)の背中を追ってワセダへ。東福岡時代のチームメイト廣瀬雄也選手がメイジで1年目から早明戦出場、スタンドからその姿を見て「すごい悔しかったです」。ライバルの背中を追いかけて、2年遅れて辿り着いた大舞台、高ぶる感情を抑えるように自らに言い聞かせます。

「(高校同期の)廣瀬、森山はもちろん意識するのですけど、自分がやる仕事に集中したいと思います。」

早明戦試合前日恒例の決意表明では出られない部員を前に

「タックル刺さり続けます!声出し続けます!」

と約束。練習試合などでも途中出場すると周囲から「仁、エナジー!」と声がかかるワセダの元気印、いつも大きな声でチームを鼓舞する姿勢は先輩の姿から学んだことと話します。

「大崎さん(21年度長田組)が卒業されてからチームにそういう泥臭い人がいないなと感じて、そこから特に意識するようになりました。チームがどんな状況でも常に喋って、体を一番に当てていたカッコいい人、そういう先輩でした。大崎さんの姿を見て自分自身も変わったと思います。」

率先して声を出す事を意識し始めると下級生時代のジュニアチームからステップアップして、3年目の今季はシニアに定着。10月2日の日本体育大戦で途中出場、アカクロデビューするなどAチームに定着する飛躍の一年に。

「自分は器用なプレーが出来ないので、体を当て続けて泥臭くワセダのFLらしくできればと思っています。出来ることは少ないので声でよりチームをいい雰囲気にもっていけたらと思っています。」

相良昌彦主将欠場の早明戦、代わりに出場する永嶋仁選手がその声でチームを活性化させます。【鳥越裕貴】



最終調整を行う永嶋仁選手。「大崎さんからはこれまで試合出場が決まると『かませよ』と連絡をもらっています(笑)。何度もタックルで刺さりづけるところを見て欲しいと思います。」

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