両立
4月9日、東日本大学セブンズ。コンソレーショントーナメント決勝までの4試合、仕掛け役として、つなぎ役としてチームの中心であり続けたのが2年連続でこの大会に出場した3年生細矢聖樹選手。長い1日を振り返ります。
「練習時間が限られた中でここまで残れたのは良かったと思います。最後は足が止まってしまって全然でした…。最後まで走り抜ける力があればもうちょっといけたかなと思います。」
チームとしては短い準備期間ながらも少しでも裏に出かけた選手に寄っていっては、オフロードでの継続を徹底、大会中にも成長の跡を見せます。
細矢選手自身も、「一番調子が良かった」というトーナメント初戦の立教大戦、準決勝の慶応義塾大戦でロングゲイン、そして自らトライと何度も見せ場を作ります。
「仕掛けの部分で相手をずらして2対1を作ったり、自分で行ったり。自分の強みを見せられてよかったかなと思います。」
3年目のシーズンを迎えて立場は上級生となり意識が変わった話します。
「今までは個人にフォーカスしている部分が多かったのですけど、練習中とかはチームにフォーカスして、チームのどこが悪いか…とかを話すようになりました。」
ルーキーイヤーにSHでアカクロデビュー、2年目のシーズンはWTBで対抗戦出場を果たすなど、その起用法も注目される細矢選手。今期は?…と問いかけると
「両方やります!」
と力強く。
「今はWTBなのですけど、SHもどちらもできるように。ポジション練習は日によって(どちらで参加するかを)変えています。」
それぞれのポジションを務める上で、課題認識している事はフィジカル強化とプレーの正確性。
「WTBとしては捕まった時にどれだけ前に出られるか、そこが強くできたらと思いますし、練習にプラスアルファでウエイトもやったりしています。SHとしては一つ一つのプレーのミスをなくして正確に。これまではテンポをあげることに集中していたのですけど、それは維持しつつ、その上でミスなく正確にというのを心がけています。」
SHでは同学年の宮尾昌典選手らとの高いレベルのポジション争いに挑み、昨年度の4年生がごっそり抜けたバックスリーではポジション獲りを狙う3年生の春シーズンに注目です。【鳥越裕貴】
細矢聖樹選手。チームとしてコンソレーショントーナメント準優勝という結果に「試合を重ねる毎に良くなったと思いますが、最後のフィットネスのところ、横と繋がるというところが課題です。」