支柱

9月24日対抗戦序盤のヤマ場、筑波大戦。最終スコア3点差の接戦の中でも、チームに安心感をもたらしたのはスクラム、試合を通じて常に優位に立ち続けます。
スクラムの柱、3番PR川ア太雅選手も胸を張ります。

「しっかりフロント3枚が固まるというところと、バックファイブもそれを下げない…カベを作るというやってきた事、自分達がやろうという形が出せたのが一番良かったかなと思います。セットプレーで勝てたのはチームにとってプラスだと思いますし、FWでセットプレーで勝つというのを目標にやってきたのでひとつ自信になったかなと思います。」

仲谷聖史コーチの発案で夏場には「スクラム祭」と呼ばれる練習メニューも設けられ、時間をかけて磨きあげてきたスクラム。

「スクラム祭をしたことによって皆がスクラムにかける気持ちが高まったり、理解度に繋がっていると思います。」

スクラム祭ではリーグワンで活躍するOB選手たちも自チームの活動の合間を縫って上井草に集結、学生に交じってスクラムを組み、終了後にアドバイスを送る光景が日常的に見られました。

「上のレベルでやっているOBの方と実際に組んだ中で、具体的に組み方のアドバイスをもらえたのがフロントローは特に大きかったと思います。バックファイブも『(OBが)スクラムにどういう意識で向き合っているか』とかマインドのところは学んだところかなと思います。」

下級生時代のHO、左PRからポジション転向し、ラストイヤーは右PRでプレーする川ア太雅選手。首脳陣からの新ポジション提案に最初は驚いたと話しつつも複数ポジションの経験値をプラスに捉えます。

「1番、2番をやっていた時は、3番の事を考えてやっていました。逆に3番になったら、1番、2番の事を考えて組むのですけど、過去(1番、2番を)やってきた経験が生きていると思います。」

筑波戦メンバーの中でフロントローただ一人の4年生。寮長も務め、学生幹部としてチームで引っ張る責任感は持ちつつも、プレーについては下級生との切磋琢磨、フロントロー全体の成長を意識します。

「亀山とか(佐藤)健次とかから意見を聞きながら一緒に成長していきたいと思っています。特に亀山とは一緒に練習の動画を見ながら『ここはもうちょっとこうした方がよい』とか話し合いながらやっています。」

この試合、優位に立ったスクラムでもまだまだ上を見据え、そして個人としてはディフェンスにも力を入れたいと意気込みます。

「スクラムはゴール前でペナルティをもらって、あそこでFWとしてはスクラムトライを取りたかった…。もう一押しできなかったかなと思います。また、ディフェンスは自分の強みにしていきたいところですので、タックルは意識して個人練習を続けていきたいです。一戦一戦、チームとしても個人としてもまず勝つことが大切ですが、その中でスクラム、フィールドプレ―は一試合一試合成長したいです。」

FW最前列の柱としてスクラム、ディフェンスでチームを支えます。



PR川ア太雅選手。前半にはモールでもトライを記録。「しっかり8人固まって、推進力を出せたと思います。」


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