入部

4月7日、東伏見キャンパスで行われた入部式。新入部員の決意表明で最後に壇上に立った城央祐選手(桐蔭学園出身)が短い言葉に思いを込めます。

「小さい頃からの憧れであった早稲田大学ラグビー蹴球部に入る事が出来て嬉しく思うとともに、その一員として荒ぶる、大学日本一に少しでも貢献できるように日々精進していきたいと思います。」(城選手)

城選手自身は高校日本代表の遠征の兼ね合いもあり、約2週間行われた新人練習はラスト3日のみ参加。桐蔭学園からともに入部した仲間たちと遠征中もやりとりをし、厳しさは話には聞いていたというものの新人練習の3日間を振り返ります。

「僕たちも(高校)日本代表合宿とかで頑張っていましたが、それとは比べものにならないようなキツい事をやっていると聞いていました。3日だけの参加でもしんどかったので、改めて(同期に)『お前ら、すげーな』…と言っていました。(苦笑)」(城選手)

入部式前日には上級生(2年生)チームと部内マッチ。前半、上級生チームをゴールラインに釘付けにして猛攻、先制トライをあげるなど開門前から長蛇の列を作って上井草に詰め掛けた観客を沸かせたものの時間とともにスペースを上手く使う上級生のアタックに対応しきれず、5-50で完敗。

「昨日の試合では体が重い感覚で(プレーで)魅せることが出来なかったです。通用したところは、何一つなかったかなっていう…。でも、逆に悪かったところは伸びしろでもあるのかなと思います。」(城選手)

反省しきりの城選手とは違った視点で宮尾昌典副将は試合を振り返ります。

「(新人練や寮生活を通して)一年生もちょっと慣れてきたかなと思います。(試合でも)結構やれていましたし、体を張れる選手もいる印象です。上のチームに絡んできて競争力のあるチームになっていきたいですね。」(宮尾副将)

入部式に続いて行われたクラブミーティングでは2024年度スローガン「Beat Up」も発表されます。

「1年間練習試合を含めた全試合、全勝していきたいという思い、そして自分自身に打ち克つという意味があります。」(宮尾副将)

40名の新入部員が加わり、158名の部員で2024年度シーズンが本格始動、城選手も気持ちを引き締めます。

「こういう節目の式があると、一員になった自覚が生まれます。できるだけ早く上のチームにあがって試合でアカクロジャージを着たいです。1年生ですし、チームの中ではチャレンジする立場です。コンタクトプレー、運動量、ひたむきに頑張る姿でチームに貢献したいです。」(城選手)

ライバル、そして自分自身との戦いが始まります。【鳥越裕貴】



入部式前日の部内マッチで突進する城央祐選手。高校日本代表の活動を通して「初めてのナショナルチームで、国を背負う責任だったり、自覚だったりというのを日々の生活であったり、練習の一つ一つから教えられました。桐蔭学園でもそういった(チームに対する)責任というのは教わってきましたが緊張感もあって自分の為になった遠征でした。」

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